横田真由子の書籍
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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大好評のミニマムリッチシリーズ! 小さな暮らし編

散らばった家を仕立て直し、小さくても豊かな暮らしへ。
ミニマリストでも断捨離でもない新しい選択肢。
セールで買った洋服、安さ重視で買ったインテリア、気がつくと溜まっている書類の束…。
家の中は、モノで溢れてしまっていませんか? 
モノとの関係は、自分のライフスタイルの根幹をなすものです。
いらないものを手放し、上質なものを少しだけ持つ軽やかな暮らしを始めることで、
人生がより素敵に豊かに彩られます。
本書では、家で使うモノやコトを見直し、より自分にあったライフスタイルへと
仕立て直す方法について紹介します。

~「まえがき」より~

ハイブランドの販売員をしている頃、商品をお届けに、お客様の邸宅に伺うことがありました。外国映画に出てくるような大きな庭のある家。吹き抜けの高い天井にらせん階段、長い廊下に大きな衣装部屋。大きな家こそ豊かさの象徴のように感じ、大きな憧れを抱いていました。

若かった私は、多くのモノを求め、多くのモノを手に入れることに、お金とエネルギーを注ぎ込んできました。「こんなものを手に入れた」ということに高揚感も達成感があったのです。
けれど、年を重ね、モノがあふれている時代を長年見てきた今、モノに支配されない、小さな暮らしに意識が向くようになりました。
「モノが多いと丁寧な暮らしから遠くなっていく」と感じたからです。

日々の暮らしを丁寧に行うことができると、自分のことが好きになれる気がします。
「丁寧な暮らし」というと片付けや掃除の習慣、毎朝コーヒーを豆から挽いたり、週末にはパンを焼いてと、そんなイメージばかりを思い浮かべてしまいますが、丁寧に暮らしている人は、日々の小さなことに感謝をし、身の丈に合ったものを控えめに選んでいます。
「私はこれだけで充分に幸せ」という芯のある潔さを感じると同時に柔らかさに満ちています。

日々、暮らしていくだけで、部屋にも心にも、ホコリや汚れも蓄積していきますが、目の届く小さな範囲なら、いつも整えることができます。整う暮らしに美意識は宿ります。
年を重ねてから最も大事なことは、見た目も暮らしぶりも「疲れていないこと」だと思っています。
ヨレヨレ、ボロボロではなく、パリッっと洗濯したてのような「清潔感」をキープすること。
それには、モノにも心にも、そして見た目にも丁寧に手をかける必要があります。誰もが、好きなモノ、好きなコト、好きな自分には、時間も手もかけて慈しみ、大事にすることができます。

小さい暮らしは省エネで清々しく、自分だけでなく、誰かを思いやる余白があります。
この余白がある人は、「ありがとう」で溢れています。
人生に余白をつくるためにも、今、私たちが憧れる素敵な暮らしは、「小さな暮らし」。
小さな暮らしに仕立て直して、人生も仕立て直しませんか。今の自分と未来の自分を好きになるために。

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