だいわ文庫
→ アマゾンで購入する
自分も周囲もごきげんにするマナーのコツ
そろそろ大人の女性としての振る舞いを身につけたいあなたへ
身だしなみから言葉遣い、持ち物、振る舞い、気遣いまで。
GUCCIで店長を務めていた時代に愛されるお金持ちのお客様に教えてもらったマナーのエッセンス。
本書「まえがき」より
この本をお手に取っていただき、ありがとうございます。私は、「ミニマムリッチⓇコンサルタント」として、最小限の豊かさや上質な暮らしをテーマに執筆活動や講演を行ってまいりました。日々の暮らしの中で豊かさや質を高めるためには、「余白」や「ゆとり」が何よりも大事だと感じています。余白やゆとりがないと、自分にも人に優しくなれないからです。
あなたは、今、心の中に、少しの「余白」や「ゆとり」というスペースはありますか?
誰もが忙しい毎日を過ごす中で、どうしてもイライラしてしまうときがあります。
「スーパーマーケットのレジに並んだら、自分の並んだ列だけが前に進まない」
「新幹線の座席で、前に座った人が急に大きく背もたれを倒した」
「ひとりでゆっくりしたくて入ったカフェで、隣にいるグループが大声で話し始めた」
こんなときに、どう振る舞えるかで、素敵な人でいられるかどうかが試されるような気がします。私は、ハイブランドの販売員として、VIPと呼ばれる素敵なお客様たちと接してきました。「素敵な人ね」と言われる人には、共通点がありました。何気ない言葉やちょっとした所作、立ち振る舞いに、その人の「素」が垣間見え、その「素」があたたかく、そしてゆとりが感じられるのです。
素敵とは、「素に敵わないこと」と書き、【「素」には勝負しても勝てる見込みがほとんどない】という意味にも解釈できます。年齢を重ねるにつれ、この「素」の差が、あらゆる場面で顔を出し、人生を大きく左右するのではないかと考えるようになりました。いい大人になった今だからこそ、もう一度、出で立ちや所作、立ち振る舞いや言葉遣いといったマナーを見直し、基本に立ち返ってみたいと思ったのです。
マナーは、あなたの「最上のドレス」になります。このドレスは、就活や婚活など人生を左右する場面で着用していると、大きなアドバンテージになります。そして、このドレスが、いつまでも色褪せないようメンテンナンスするには、「思いやり」が必要です。なぜなら、このドレスは、「正しい」「正しくない」という人を裁くような粗悪なものではなく、人への気遣いや思いやりに満ちた、しなやかで上質なものだからです。そのためには、まず、心にゆとりというスペースができるよう、整えていきます。マナーは、そんな心を形にして伝えるものだからです。
本書は、日常のあらゆる場面での「思いやりの小さなマナー」をまとめました。職場やプラーベートの場、近所から旅先まで、どんなシーンでも、この「思いやりの小さなマナー」で自信を持った振る舞いができよう、私の失敗談を含め、たくさんの事例を集めました。最上の素敵なドレスを身にまとって、街に出かけませんか。きっと素敵な出会いが待っています。
目次
はじめに
あなたの振る舞い力チェックリスト
PART1 自信を持って人に会える身だしなみ
PART2 きちんとした人に見える言葉遣い
PART3 あなたの印象を美しくする持ち物
PART4 場に調和する振る舞いかた
PART5 信頼される人になる気遣い
おわりに