横田真由子の書籍:余白を大切にする人だけが知っていること
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余白を大切にする人だけが知っていること

タイパ、コスパがもてはやされ、少しでも時間やコストを節約することがよしとされる昨今。しかし、その一方で、タイパ疲れ、コスパ疲れを感じていませんか?効率ばかりを求めると、逆に生活に余裕がなくなり、味気なさを感じるのはなぜでしょうか。

時間やコストを節約するのではなく、「余白」を持つことを意識すると、心も体もゆとりが生まれます。少ないもので豊かに暮らすことを提唱してきたミニマムリッチ®コンサルタントの講師が、時間や空間、人付き合いに至るまで、スキマなく埋め尽くしている方へ「余白」のつくり方のヒントをお伝えします。

「まえがき」より ~充実した人生には「余白」が必要 ~

コロナ禍の後、時代は大きく変わりました。ものの値段は上がり続け、うまく投資やポイ活ができる人にスポットライトが当たり、ぼんやりとしていては、自分だけが取り残されていくのではないかと感じたり、得をしたい、損はしたくないと思い詰めると、足元をすくわれかねない危うさに満ちているような気がします。

特に都会の真ん中で心穏やかに暮らしていくには、時代の風向きの変化に対応しながらも、決して揺るがない自分軸が必要だと思わずにはいられません。都会だけでなく、日本全体が中流意識を持っていた時代はもう遠い昔、松か梅かの2択になり、竹はなくなっていくような空気の充満する速度は、3倍速になったような気がします。

SNSでは常に人の持ち物と比べ、お得情報にも振り回され、早いもの勝ちと煽られて、本当に良いものをじっくり選ぶ気持ちの余裕をも失っていく気がします。節約しなければと思うほど、安物買いの銭失いという言葉を思い出し、はっとしてしまうことがあります。

タイパやコスパがもてはやされ、効率重視は最優先。隙間時間さえ埋め尽くすことがよしとする昨今、ただ、ぼーっとするような、のんびりとした時間を楽しむ余裕もなくなった気がします。時短家電で作り出した時間に、また予定を入れて、さらに忙しくなっていく。

これは、本当に心豊かなのだろうか?と、ふと考えてしまい、心がざらざらするのです。

ぼーっとする無駄な時間こそ本当は贅沢で、時間に追われない時間が持てると心に余白ができます。余白のスペースがあるからこそ、自分にも人にもやさしくできるのです。余白は、ふくらし粉のように、あなたのやさしさや思いやりを最上級にしてくれます。魅力のある大人には、余白というスペースがあるのです。本書には、そんな、「やわらかな余白のある大人になりたい」という思いを込めました。

「時間に追われて疲弊している」「時代の変化のスピードについていけない」「なんだか最近、余裕がないな」と感じているあなたの心に余白という心地よいスペースがつくられ、そのスペースがある自分のことを、もっと好きになれる一助になれればと願っています。

目次
Chapter1 マインド ~余白が生み出す、しなやかで穏やかな心~
Chapter2 人付き合い ~いつも一緒より、時々一緒でやさしくなれる~
Chapter3 時間 ~「充実」と「ゆとり」を両立させる過ごし方~
Chapter4 暮らし ~「日本の伝統」から学ぶ、余白のある生活
Chapter5 ファッション ~「頑張らない」からこそ引き出される魅力
Chapter6 仕事 ~いい仕事は余白によって生み出される

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